木材規格とは

木材規格を主に定めているのは、日本農林規格、いわゆるJAS(ジャス。Japanese Agricultural Standardの略)になるのですが、 木材を「工業目的で使われた」場合、日本工業規格、いわゆるJIS(ジス。Japanese Industrial Standardsの略)で定められる木材規格になったりと、、 このふたつの木材規格は統一性がなく、似たような木製材料で、JISとJASの監督官庁が違う、ふたつの木材規格があって、 それぞれ規格の基準が違うといった、いかにも縦割り行政の日本らしい特徴がモロに出ていまして、 木材を扱う業者や最終的に木製品を手に入れる消費者にとっては、いい迷惑だとも言えます。

JIS・JASの違い

木材規格をそれぞれ持っているJASとJISですが、このふたつの違いを正確にいうと、JISは工業製品の品質の確保や、製品の標準化を定めた規格です。 単位体積量あたりの重さや寸法、強度や含水率といったところですね。 それに対してJASは農林物産を原料にして作られる製品の品質の確保と製品の標準化を定めた規格です。 要するに原材料≠ェ工業製品であればJISの守備範囲であるし、農林水産物であればJASの管轄になるというのが基本的な考え方です。 ですから、原則論でいえば木材と言うのは農林水産物ですので、JASが木材規格を定めるのスジである、ということになります。

木材製品

しかし、木材製品というのが、全て木だけ≠ナ作られているかというと、実はそうでもありません。木材には様々な製品がありまして、 天然の比重の高い木材だけを使用した木製材料の他にも、薄くスライスした木材を接着剤で接合された合板や、 等級が低い木材を細かく砕いた物や処分された木材などを接着剤で圧縮し、固めた物などがありますし、 また最近では木材そのものの品質向上などの目的で、天然木を薬品に浸す製法もあります。

木材規格の準拠品一例

それらの製品をすべて木材≠ニ判断するか、特殊な製造法をした木材を化学合成材≠ニ見るかは微妙な材料もありますし、 接着剤や薬品のような化学製品を使用していれば、木材規格にJISが関わってくる事も畑違い≠ニいうわけではありません。

そんなわけのわからない木材規格ですが、無垢の木製の柱や板であれば、JAS規格で間違いないと思いますが、 ふたつ以上の木を接着してひとつの製品とした木材になるとすでにJAS規格とJIS規格が混ざってくる可能性が出てくるわけです。 このふたつの木材規格は、検査方式や等級も統一されていないという事が最大の問題でしょう。

一般の消費者が木材の規格に関して関わる可能性があるとしたら、家を建てる時になると思いますが、 どちらの規格が優れているかはケース・バイ・ケースですので、その道のプロである業者の方に規格の違いと比べ方を聞いて判断しましょう。